お米業界に新風を巻き起こす。
老舗米問屋の新たなチャレンジ

江戸後期を起源とする歴史ある米問屋がお米業界に新風を巻き起こすべく、新しい商品の開発を行いました。企業用販促を軸に最終的には消費者の方々にももっとお米を楽しんで欲しい。そのためにどうするか……。想いから生まれた商品を人に愛されるサービスへと昇華させていくブランディングストーリーです。

イメージhttp://www.kuriya.co.jp/

くりや株式会社 様

業種:米穀小売・卸売業

依頼:1)サービスブランド『オコメール』のブランド立ち上げに関するブランディング全般
(ネーミング、ロゴデザイン、WEBサイト、名刺、パッケージ、展示会プロデュース等)
2)くりや株式会社のコーポレートブランディング全般
(コーポレートアイデンティティ(ロゴ含む)、WEBサイト、ブランドブック、名刺等)

江戸後期を起源とする歴史ある米問屋であるくりや株式会社。お米業界の新たなスタンダードとして「スマートライス」という商品を企画し、市場に投入し始めていた。

  • 課題

    今までにないお米のカテゴリ「小袋」というスタイルを世の中に浸透させる為、また、今まで自分達が取引してきた業種のお客様とは違う業種・業態への展開を考え、どのように売っていくのかを試行錯誤していた。
  • アプローチ

    企画発案者である徳永様の想いや商材の特徴を理解する為に数多くの話し合いを繰り返し、ユーザーに愛されるブランドにする為に必要なクリエイティブを提案。
  • 結果

    商標登録ができなかったというターニングポイントを迎え「スマートライス」という商品名から「オコメール」へと進化させ、キャッチコピーには「スマートコメニケーション」を採用。スマートライスの想いを継承した新ロゴと共に新しいブランドとして再デビューさせるタイミングでブランドサイトを構築し、よりイメージを固めた事でより多くのクライアントからの問い合わせ、依頼をもらえるように。

お客様インタビュー

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発想の近似値が興味に転換した

「新しい可能性に気づく。思い描いていたアイデアが、加速度的に形を成していく」
モノトライブと出会ってからの時間を、徳永様はそう振り返る。お米とデザイン。一見すると関係のなさそうな2つの要素が出会うことで、様々な化学反応が現在進行形で起きている。

インセンティブショーで、阿部が『オコメール』の前身『スマートライス』に出会ったのが始まりとなった。「お米を手軽に郵便で贈る」というコンセプトに魅せられた阿部は、スマートライスを翌年の年賀状に使った。
「お米を送るという発想に驚いていた阿部さんも、すぐに『お米を贈られてイヤな顔をする人はいない。なんでいままでなかったんだろう』と言ってくれた。それは私の発想と同じ。そこにデザイン性をプラスして、年賀状にされた。これは刺激でした」
と徳永様は振り返る。自分と似た発想を持つデザイン会社に対して俄然興味が湧き、「共に何かできないだろうか」と考えるように。その想いをモノトライブに打ち明けると、モノトライブは提案で応えたのだ。それが、100デザインだった。

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思考を刺激する、100のデザイン

「デザインのテンプレートを100案作りましょう」
という提案の第一印象は、驚き。そして次第に不安になっていったという徳永様。「なぜ100も?」「陳腐になってしまわないか?」という声が心の中に渦巻いていたという。しかし、最初の数十案を見たとき、そのもやもやは消し飛び、わくわくする期待感が湧き上がってきた。
「例となるデザインのテンプレートが少なく、どう使うかユーザーに想像させるパワーがなかった。私も展開や売り込み手法に悩んでいたんです。それが提案されたデザインを見ると、使用シーンがいくつも浮かんできた」
それだけではない。「こんな使い方もできるぞ」というアイデアも浮かんできた。
「100デザインのコンセプトは『これを見たユーザーが自分なりの使用方法を考えるトリガー』と説明されました。縛りではなく、思考に自由を与えるのだと。まさにその通りでしたね。100デザインをきっかけに、オコメールというブランドが自分の脚で歩き始めた気がします。デザインで私のアイデアをブランディングしてくれたということですね」
名称もスマートライスから『オコメール』に変更。「スマートコメニケーション」というキャッチに、当初の名前を活かし、思いを残した。それも徳永様に響いた。
「これからおもしろいことになる。そういう実感がありましたね」

「『オコメール』の誕生をきっかけに、モノトライブさんには当社のブランディングをトータルにお願いすることにしました。ロゴマークや名刺からはじまり、小冊子、そしてコーポレートサイトの見直しへ。とは言ったものの、長い歴史のある「会社」そのものを表現するロゴやサイトのデザインですから、正直不安がなかったと言えば嘘になりますが、プレゼンテーションで驚かされました。
何よりも嬉しかったのはやはり、温故知新という考え方。ただ、今の会社の状況を伝えるのではなく、きちんと歴史も考えてくれたのは嬉しかった。阿部さんのプレゼンで最初に「稲穂と波」のデザインを見せてもらった時の感動は今でも思い出します。

あくまでも「オコメール」は今までの長い歴史の中での1つきっかけだと思っています。でもそのオコメールを皮切りに新たなステージへ踏み出すという想いをモノトライブさんが形にしてくれたんです。

細かなことを伝えなくても、阿部さんが豊富なアイデアで見事に応えてくれる。当社のお米を実際に食べて、ファンになってくれていることが、「信頼感」を築くうえで大きかったのではないでしょうか。それとお互いに立ち止まることが嫌い。「走りながら物事を考える」性格だったことも、同じ方向を見ながらガッチリかみ合って物づくりができた要因ですね」

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優秀な外部ブレインを持つ幸せ

「今後は「小ロット」「多品種」を「短納期」で全国に届けられるという特性をもっとアピールして、『オコメール』の販売を伸ばしていきたいと思っています。町の小さなお米屋さんにも、大手の会社さんにもできない、当社の強みを活かせる商品ですからね。
『オコメール』を使って、日本中にお米を食べ比べる楽しさを広めたいんです。それには、画面で簡単に好きな地方や銘柄を選んで注文してもらえる、WEBサイトの存在は大きいですね。モノトライブさんとアイデアを出し合いながら、一緒にもっとよいものにしていきたいと思います。


モノトライブさんは、私の頭の中を整理してくれて、自分でも思いつかなかった可能性を引き出してくれる存在。大切な「外部ブレイン」です。
多くの経営者が、新しいことを考えてはいるがそれを形にできずに悩んでいます。想いやアイデアをリアルにして、成果や利益につなげてくれる存在は、誰もが欲しているはずです。私は幸運にもモノトライブさんに会うことができた。これからもお互いを高め合うことができる関係でありたいと思います」


この案件の担当:
株式会社モノトライブ 阿部氏より

10のネタには100の提案アイデアで応えたい

徳永社長とのミーティングはいつもとても楽しいですね。脳細胞が活性化しているのがわかるような感覚です。毎回いろいろと新しい「ネタ」を聞かせてもらう度に今までとこれからをつなぎあわせながら、より未来にどんな方法で、見せ方で徳永さんの想いをカタチにしていけば良いのかという事を常に考えています。それこそ、10のネタには100のアイデアで応えたい。そういうイメージでいつも臨んでいます。
今回、くりやさんのコーポレートブランディングを担当させて頂く事になり、いろいろと考えましたが、完成形は結構早い段階で見えていました。なぜそんな事ができたかというと普段からの徳永社長とのコミュニケーションがあったからだと思います。考えるというよりも感じていたに近い感覚ですかね(笑)感覚が近いと言って頂ける事は非常に嬉しい事。でも僕は近いではなく、常に先に行っていなければならないとも思っています。いつでも社長の考えを凌駕するアイデアを出し続けたい。そう自分達に言い聞かせながら仕事をしています。